12代 小野寺官平
同人の妻は半右衛門の長女タネをして官平は婿養子、即ち目呂木村・小野寺勇治の次男を貰い受け相続人となし、一男三女を生み長男・恒三郎は相続人となり、長女・サヘには林際屋敷・四代丑蔵の四男・政治を貰い受け夫婦となし、西屋敷・惣太郎の跡相続人となしたるも、東屋敷の一分家・安太■は明治に北海道へ移住したるに付き、其の屋敷悉皆へ買い受け、政治夫婦を■地に分家せり。二女・タカは江刺郡・黒田助菊池喜蔵の妻に呉れ遣わせり。三女クマヨは相當の財産家へ二三回縁付きしも、絶えて子無き為めか兄・恒三郎を便り北海道へ渉り北見国・紋別郡・上湧別村北兵村・綿貫平二郎の後妻に縁付かれたり。