単純な仮定

 小野寺家が初代小野寺豊後から16代小野寺信寿まで続いている。初代の生まれが1504年であり、16代が亡くなったのが2008年なので、その間504年。単純に504を16で割ると31.5となる。つまり、1世代平均は31.5年である。

 小野寺という姓が発生したのが、小野寺禅師1133年とすると、その時には小野寺姓はただ一人しか存在しなかったことになる。

 小野寺姓の初代を1133年とみなして、小野寺家初代の豊後までを考えると1504-1133=371となる。つまり、371年の開き、空白がある。先ほどの一代あたりの平均年数31.5で割ると、371÷31.5=11.78となる。約12世代がミッシングリンクとなる。尤も、小野寺禅師から数代の子孫は知られている。ほぼ5代分は判明している(場合によっては16代後まで)ので、残りは7代分となる。

 仮に初代小野寺姓の小野寺禅師が1133年にいたとして、現在の小野寺姓の人口と比べてみた時にその数は妥当なものかという疑問は残る。写録宝夢巣の電話帳データでは小野寺氏は19,668人である。全体総数を25,512,683人(2550万)としている。これは電話帳に登録されている数なので、母数は全人口より少ない。また、電話を持っている家主が主なので他の家族の数は入っていない。人口推計(平成21年10月1日現在)結果の要約では全国人口は127,767,994人(1億2751万人)。 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2009np/index.htm
 単純に全人口数に対応させれば、約5倍の98,498人というほぼ10万人の小野寺姓が全国に存在する可能性がある。
 
 2010年を基準に考えると2010年-1133年=877年。877年/31.5年=27.84代。およそ28代。

 各世代が4人の子どもを生むとする。男女比が半々なら2人は別姓になり、残りの2人が小野寺姓となる。つまり、小野寺姓が倍々に増えることになる。その場合、初代から数えて28代目には134,217,728人(一億3千万)となり、日本全国の人口を超える。これは当然あり得ない。
 
 現在の小野寺姓の人口10万人(上記推定数)になるためには、ほぼ1.532倍されてきたと考えるとつじつまが合う。これはかなり乱暴な数ではあるが、とりあえずモデルの数としておこう。