小野寺家の研究

氏名    西暦  元号  備考 
系図の最初  天御中主尊(あめのみなかぬしのかみ:あまのみなかぬしのみこと)  天御中主尊とは古事記冒頭で最初に生まれる天之御中主大神(あまのみなかぬしのおおかみ)のことか。    神話時代  尊卑分脈第4編吉川弘文館昭和58年発行(p.81)中臣氏より。
 天之御中主大神(あまのみなかぬしのおおかみ)、高皇産霊大神(たかみむすひのおおかみ)、神皇産霊大神(かむみむすびのおおかみ)の造化三神を御祭神として奉斎しているのは京都の天津神社 
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7代目  津速魂尊(つはやむすびのみこと)     神話時代   
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10代目  天兒(児)屋根命(あめのこやね の みこと)  春日大社に奉る政治の神様    神話時代   太田(1963)によれば、天兒屋根命が中臣氏の始祖。天神族中屈指の大族。大伴、物部、忌部等と共に太古以来、古代における最も有力な氏族。九州が発祥?
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32代目  中臣鎌子、のちに中臣鎌足、さらに死後、藤原鎌足  
内臣 大織冠(改 藤原鎌足) 
天智天皇から名を賜った最初の藤原姓藤原氏の始祖  614-669  推古天皇22年-天智天皇8年  中臣とは神と人との間にいる臣の意味で、祭祀をつかさどる家柄だった。大化の改新以降に中大兄皇子(天智天皇)の腹心として活躍 
33代目  藤原不比等  鎌足の子供の中で唯一藤原姓を名乗ることが許された。実質的藤原姓の祖  656-720  斉明天皇5年-養老4年  武智麻呂(南家)、房前[ふささき](北家)、宇号(式家)、麻呂(京家)の4家に分かれる。小野寺氏は北家。 
  房前(ふじわら の ふささき)(北家)    681-737  天武天皇10年-天平9年   
  魚名(ふじわら の うおな)    721-783  養老5年-延暦2年   
  藤成(ふじわら の ふじなり)    776-822  宝亀7年-弘仁13年   
  豊沢         
  村雄         
  藤原秀郷(ふじわら の ひでさと:秀郷流)  天慶2年(939年)平将門が天慶の乱を起こすと、天慶3年(940年)将門を打つ。この功により下野守、武蔵守、鎮守府将軍も兼任する。  885-956   俵藤太(田原藤太とも。読みは「たわらのとうだ」「たわらのとうた」で、大百足退治の伝説もある。 
  知常         
  文脩         
  文行         
  公光         
  公清(佐藤氏)        都で検非違使をしており、晩年に伊豆守となる。 
  資清(首藤氏の祖)        公清の猶子。 本姓は守部氏(尊卑分脈より)。東宮坊の管下の主馬署(しゅめのつかさ)の長官である主馬首に任じられた。この官職名から藤の字に官名をつけて二次的な氏名である首藤を名乗った。
  親清         
  義通(山内首藤の祖)  藤原姓首藤氏族
山内首藤氏の庶流 or 藤原姓足利氏族 
     
初代 小野寺氏  義寛(小野寺の祖) or 藤原兼道  小野寺荘に移住し、姓を小野寺へ改名 
小野寺義寛?
小野寺六郎?
小野寺禅師? 
1133  長承2年8月(平安時代後半)  解読葛西家文書 平成2年発行 東北歴史資料館の「藤原姓小野寺正統系譜」 p.112 より
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参考資料
参考資料  補足 
阿曽沼磨 (1972). 前沢町郷土史資料 萬葉堂書店   
伊藤清郎・山口博之(編) (2002). 中世出羽の領主と城館 奥羽史研究叢書2   高志書院    
岩手県教職員組合西磐井支部(編) (1973).稿本「西磐井郡郷土史」名著出版  原本昭和15年、昭和23年版の再版版(昭和48) 
岩手県教育会東磐井郡部会(編) (1986). 東磐井郡誌 臨川書店  初版大正14年(1926)の復刻版 
岩手県史 全12巻  第1巻 上古・上代 第2巻 中世編(1) 第3巻 中世編(2) 第4巻 近世編(1) 第5巻 近世編(2) 第6巻 近代編(1) 第7巻 近代編(2) 第8巻 近代編(3) 第9巻 近代編(4) 第10巻 近代編(5) 第11巻 民俗編 第12巻 年表: 第1巻は昭和36年発行
遠藤巌(1988)「京都御扶持衆小野寺氏」日本歴史学会編集 日本歴史1988年10月号 第485号   
太田亮 (1963). 姓氏家系大辞典 全3巻 角川書店 pp.1022-1025に小野寺の記述あり。首藤氏族で下野国都賀郡小野寺邑より生じたとある。 
大田善麿 (1980-1997). 寛永諸家系図伝 全14冊 続群書類従完成会  徳川幕府が林羅山に命じて武家の家系を収集・編纂したもの。1巻〜5巻、15巻中には小野寺の記述なし。 
小野寺一族の会(編著) (1999). 風雲小野寺一族  小野寺一族の会事務局(株)一関プリント社.  事務局 (株)いわい内「小野寺一族の会」事務局 
〒021-0864 岩手県一関市旭町1-6 0191-23-5180(代) 発行者 小野寺新一郎 
小野寺の諸系譜が載っており、その数においては一番充実しているかもしれない。
小野寺武海 (1980). 小野寺一族  小野寺家八代半右衛門の分家 小野寺丑蔵の四男小野寺政治(十三代から家屋敷を買い受けた)。その三男は小野寺金吾。その金吾の長男が小野寺武海氏。本書は手書きで146ページの書物。正式な書籍ではない。 
小野寺武志 (編著) (1988). 小野寺氏の源流と興亡史(全一巻) 東洋書院  著者は和洋女子大学教授 
黒板勝美 国史大系編集会 (1983). 尊卑分脈 第四編 吉川弘文館  第四編には中臣氏が収録されている。 
紫桃正隆 (1990). 戦国大名  葛西家家臣団事典 宝文堂  pp.138-165に小野寺の記述29名分 あり。 
先祖累代明細書 小野寺家の文書
千葉琢穂(編著)(1988). 藤原氏族系図 第一巻 展望社  一巻 pp.271-275に小野寺家系図と人名が載っている。
(二巻、三巻、四・五巻、六巻、七巻あり) 
福田豊彦 (1999). 吾妻鏡・玉葉データベース CD-ROM版 吉川弘文館  吾妻鑑のデータベース 
深沢多一 (1979). 小野寺盛衰記 東洋書院   小野寺研究の第一人者(故人)の著書 
深沢隆 (2008). 延暦の夢 板東藤原氏の物語 文芸社  藤原秀郷の物語(小説なので信憑性は薄いが、家系図が載っている。) 
宝月圭吾・岩沢愿彦(監) (1973). 系図纂要 第三冊 名著出版 全十八冊。第三冊 pp.557-562に小野寺あり。pp.77-90 には藤原氏(魚名) 
細越紀平 (2004)  岩手の姓氏 熊谷印刷出版 電話帳NTT1991版をもとに岩手の各市町村における姓の分布を示している。小野寺氏はp.122。多い順に一関市688件、水沢市590件、盛岡市403件、花泉町325件、大東町287件、千厩町284件、前沢町256件、胆沢町246件 
前沢町史編集委員会 (1974). 前沢町史 上巻 岩手県胆沢町前沢町教育委員会    (非売品) 現在は前沢町は奥州市に合併されて存在しない。前沢町の概観と旧石器時代から平泉藤原氏まで。 
前沢町史編集委員会 (1976). 前沢町史 中巻 岩手県胆沢町前沢町教育委員会   (非売品) 現在は前沢町は奥州市に合併されて存在しない。中世鎌倉から近世江戸時代にかけて 
前沢町史編集委員会 (1981). 前沢町史 下巻(1) 岩手県胆沢町前沢町教育委員会  (非売品) 現在は前沢町は奥州市に合併されて存在しない。幕末から明治にかけて 
前沢町史編集委員会 (1988). 前沢町史 下巻(2) 岩手県胆沢町前沢町教育委員会   (非売品)明治・大正・昭和前期 
丹羽基二 (1971). 家系 秋田書店  付録の家紋姓氏小事典によれば、小野寺氏は藤原氏系で木瓜紋(もっこうもん)(p.273)か、やはり藤原氏系で一文字紋(p.276)とされている。 
野口実 (2001). 伝説の将軍 藤原秀郷 吉川弘文館   
野村敏晴(編) (1996). 別冊歴史読本52 戦国大名370家出自事典 第21巻22号 新人物往来社  歴史読本臨時増刊「戦国大名家370家出自総覧」(1984年3月号)を再構成したもの。P.114に小野寺氏あり 
東京大学史料編纂所データベースSHIPS for インターネット検索ページ  http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller 
東北歴史資料館 (1990). 解読 葛西家文書 東北歴史資料館 資料集28   編集・発行 東北歴史資料館
豊島泰国 (1998). 図説 日本呪術全書 原書房  密教系も含めた呪術全般が解説されている。 
安木三郎 (2006). 藤原秀郷将軍 牧歌舎(発売 星雲社)  小野寺は藤原姓足利氏族とされている(p.330)。 
その他の研究内容
               内容  資料 
小野寺家の分布  関連地域での小野寺姓の分布  写録宝夢巣Ver.10 Windows版ソフト2006 
単純仮説  単純計算で世代と人数を計算   
時代と代の対応  各代と時代対応、祖先を繋ぐために欠けているミッシングリンク   
小野寺家の家紋     
呪文     
先祖累系家系図より
  氏名  別姓  西暦  元号  備考 
初代  小野寺 豊後  藤原吉定  1504-1593  永正元年- 文禄2年 羽場城
二代  小野寺 助惣  藤原信勝  1573-1654  天正元年-承応3年   
三代  小野寺 越後  藤原信実  1596-1658  慶長元年-万治元年   
四代  小野寺 半右衛門  藤原信直  1620-1665  元和6年-寛文5年   
五代  小野寺 九良右衛門  藤原信寿  1629-1708  寛永6年-宝永5年   
六代  小野寺 半三郎  藤原信道  1676-1741  延宝4年-寛保元年   
七代  小野寺 兵内  藤原信策  1698-1769  元禄11年-明和6年   
八代  小野寺 半右衛門  藤原信寛  1720-1799  享保5年-寛政11年  前沢町史中巻 p.619 下段に代数有りの御百姓16人の中に六代相続 羽場屋敷 半右衛門 の記載あり。
九代  小野寺 兵之丞  藤原信重  1745-1804  延享2年-文化元年   
十代  小野寺 助惣  藤原信俊  1777-1857  安永6年-安政4年   
十一代  小野寺 半右衛門  藤原信定  1796-1863  寛政8年-文久3年   
十二代  小野寺 官平  藤原信幸  1836-1908  天保7年-明治41年   
十三代  小野寺 恒三郎  藤原義輝  1846-1926  弘化3年-大正15年  前沢町史 下巻1, p.739に小野寺恒三郎 赤生津:戸籍番号115: の記載あり。 
十四代  小野寺 半右衛門  藤原信定  1881-1961  明治14年-昭和36年   
十五代  小野寺 寿    1902-1933  明治35年-昭和8年   
十六代  小野寺 信寿    1925-2008  大正14年-平成20年   
十七代